「untitled」(嵐)- Utapedia

「untitled」

「untitled」」は、2017年10月18日に発売された、の16thアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
    1. Disc1
    2. Disc2
  3. 参考資料
  4. 外部サイト

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概説

15thアルバム「Are You Happy?」以来、約1年ぶりのアルバムである。

既発曲は、50th~52ndシングルである。

題名の読みは「アンタイトル」。敢えて"未完成"な部分を突き詰め、デビュー18年の軌跡を昇華させ、果敢にチャレンジした作品となっている。

初回限定盤・通常盤の2形態で発売された。

初回限定盤には、リード楽曲「「未完」」のビデオクリップ・メイキング映像収録のDVDが付属されている。また、通常盤には、各メンバーが2曲ずつ参加したユニット楽曲4曲と、Bonus Track「カンパイ・ソング」収録のDisc2が付属されている(Disc2付属は9thアルバム「僕の見ている風景」以来である)。

題名とリード楽曲は、鉤括弧を含めてタイトルとなっている。

前作までのミュージシャンクレジットでは「Bass」「Chorus Arrangement」と表記されていたが、本作では「E.Bass」「Chorus」と表記されている(後者は「Sugar」を除く)。また、既発曲のChorusクレジットは表記されていない。


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楽曲一覧

Disc1

  1. Green Light[04:16]

作詞:AKIRA・JUNE/作曲:Christofer ErixonJosef Melin/編曲:石塚知生

 石塚知生編曲の痛快・爽快なEDM。グルーヴィーなエレキギターとベースが非常に主張的で、曲中で頻出するメンバーのフェイクが、楽曲を更に盛り上げる要素として機能している。「18周年を迎えても尚、前進・挑戦する」と歌った、嵐の強い意志が窺える所信表明ソングである。個人的には、前述の音色とフェイク、加工されたヴォーカル(特に、前奏・間奏・後奏の「Can't stop this feeling」)が好きである。尚、題名「Green Light」の意味は「青信号」で、「計画を実行に移す許可・認可」も意味する。


  1. つなぐ[04:08]

作詞:paddy/作曲:Peter Nord・Kevin Borg/編曲:Peter Nord・佐々木博史

 2017年6月28日に発売された52ndシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. 「未完」[03:26]

作詞:JUNE/Rap詞:櫻井翔/作曲:Josef Melin/編曲:佐々木博史

 本作のリード楽曲。本作を象徴する楽曲で、和・DIGITAL・クラシック・HIPHOPと、嵐が今まで取り組んできたテーマが散りばめられている。間奏では、メンバー・櫻井翔のRapも登場。粋がっていた若い時代を振り返りつつ、更なる前進・挑戦を声高に誓っている。「僕達はまだ未完成」とクールな声で言い切った、カオスながら筋の通った疾走感ある楽曲である。

 個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。また、様々な曲調を一曲にまとめ上げた、Josef Melin佐々木博史の技術の高さに感服した。尚、間奏では、モーツァルト作曲の「交響曲第40番」第1楽章がサンプリングされている。また、JUNEは過去にHJ & Co.名義で楽曲提供をしていた(公式サイト より)。


  1. Sugar[03:52]

作詞:HIKARI/作曲:iiiSAK・HIKARI/編曲:iiiSAK

 甘美な歌声・クールな電子音が響くEDM。物憂げな目で蔑む「君」に翻弄されて理性を失う「僕」の姿を艶やかに描いている。月夜の情熱的な駆け引きをスタイリッシュに表現した、甘い香りが漂う濃厚アダルトラブソングである。個人的には、曲全体(特にサビ)の裏声が好きである。また、ルビや英語を多数用いたクールな歌詞も好きである。尚、作詞・共作曲・コーラスアレンジを手掛けたHIKARIX により、共作曲・編曲のiiiSAKがErik Lidbomの筆名であることが判明した。


  1. Power of the Paradise[04:38]

作詞:paddy/作曲:nobby/編曲:ha-j

 2016年9月14日に発売された50thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. ありのままで[03:28]

作詞:Atsushi ShimadaMiNE/作曲:Christofer ErixonJoakim Bjornberg・Atsushi Shimada/編曲:Atsushi Shimada

  • E. & A.Guitar:河合英嗣
  • Chorus:Ko-saku

 優しいピアノの音色から始まるミディアムチューン。肯定的な歌詞と朗らかな歌声が印象的で、「かけがえのない人生、ありのまま・不器用でもいいから進もう」と歌っている。完璧主義や勝ち負けに嫌気が差した時に聴きたい、心がふっと軽くなる愉快なポジティブソングである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。また、歌詞にない櫻井翔の英語フレーズも好きである。尚、ザ・ビートルズの楽曲の題名で有名なサビの「Let it be」は、「ありのままで・そのままでいて」を意味する。


  1. 風雲[03:29]

作詞:IROCO-STAR/作曲:Erik Lidbom・Simon Janlöv/編曲:metropolitan digital clique

 愉快・痛快・爽快な軽快アッパーロックチューン。サビの英語フレーズ「Bring it Bring it on!」「Make it Make it more!」がキャッチーで、歌詞にないメンバーのガヤが楽曲を更に賑やかにしている。底抜けの情熱・やる気を痺れる音色に乗せて歌った、アドレナリン全開の疾走ロックナンバーである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。また、題名「風雲(龍が風と雲を得て天に昇るように、英雄が雄飛する時期)」が、「ファンの完璧な歓声を受けて最高潮へ突き抜けるぜ!」という嵐の決意のように感じた。


  1. I'll be there[04:11]

作詞:Goro.T/作曲:Fredrik "Figge" Bostrom佐原康太/編曲:佐原康太・metropolitan digital clique

 2017年4月19日に発売された51stシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. 抱擁[03:45]

作詞:ORI/Rap詞:櫻井翔/作曲:Victor Sagfors・Peter Boyes・Caroline Gustavsson/編曲:吉岡たく

 吉岡たく編曲のGroovyなミディアムナンバー。パーティーで魅力的な「君」と出逢った男性の興奮を英語混じりに描写している。間奏では櫻井翔のRapも登場。パーティーから抜け出して2人の夜へ向かう様子がありありと伝わってくる。最高の出逢い・触れ合い・抱擁・kissをクールに描いた、謎めく雰囲気溢れる濃厚アダルトラブソングである。個人的には、曲全体の音色・歌声が好きである(前者はベースとエレキギター、後者は頻出するフェイクと、Aメロ最後の女声コーラス「このまま」「浴びるライト」が好きである)。


  1. Pray[05:03]

作詞:IROCO-STAR・村松裕子/作曲:Erik Lidbom・wonder note/編曲:Erik Lidbom

 ストリングスが印象的に聴こえる王道ウィンターバラード。大切な人がいないモノクロの世界や傷と向き合いつつも、前へ歩き出すことができない姿を詳細に綴っている。一聴すると有り触れた失恋ソングに聴こえるが、題名「Pray(祈り)」から、「東日本大震災の復興への想い・祈りを歌った楽曲」と捉えることもできる。慣れない現実と葛藤しながら前へと進む姿を描いた、切なく悲しい気持ちに寄り添う温かい楽曲である。個人的には、静かにそっと降る雪を連想させる切ない音色と、サビ・Cメロ最後の裏声が好きである。


  1. [05:00]

作詞:Komei Kobayashi/Rap詞:櫻井翔/作曲:久保田真悟イワツボコーダイ佐々木久美/編曲:久保田真悟

 本作唯一、日本人のみでコライト(共作)された楽曲。4名の女性によるゴスペルコーラスが印象的な、壮大かつ爽快な楽曲となっている。グルーヴィーなエレキギターと明るく弾けるブラスも特徴。間奏のサクラップも愉快かつ軽快で、聴くだけで未来への希望・光を感じることができる。「未来へ輝くようにもっと光って歩いていこう」と歌った、ささやかな幸福感に溢れた朗らかな賛美歌である。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、曲全体で主張するゴスペルコーラスが好きである)。


  1. 彼方へ[04:36]

作詞:RUCCA/作曲:TAKAROT・iiiSAK/編曲:TAKAROT・河合英嗣

  • Guitar:河合英嗣
  • Chorus:Taichi Egami

 壮大なピアノ・ギター・ストリングスが響く楽曲。自分達が奏で続けた音楽に対する想いをあけすけに綴っている。ラスサビでは、共編曲・河合英嗣演奏のギターが炸裂(X より)。果てしないメロディが素晴らしいこの世界に響き渡る様子がありありと伝わってくる。「これからも遥か彼方へ向けて歌を歌おう」と歌った、悦び・温もり・輝きが込められた優しい楽曲である。個人的には、曲全体の特別読みと、順繰りで歌うラスサビのソロパートが好きである。


  1. Song for you[11:29]

作詞:市川喜康/作曲:Simon Janlöv・wonder note・Kevin Charge・Erik Lidbom・SHIROSE・山下康介/編曲:山下康介

 自身初の試みとなる組曲。10分以上の尺の中に様々なジャンルの曲調を組み込んだ、嵐の過去・現在・未来を描いた壮大な楽曲である。劇伴を多数手掛ける山下康介が作曲・編曲(作曲はSimon Janlöv・wonder note・Kevin Charge・Erik Lidbom・SHIROSEと共作)。総勢29名以上のオーケストラが圧巻で、聞き慣れないネーミングと共に始まった歴史、試練と向かい風の中で綴り続けた物語、これから新たに書き記してゆく希望を歌い上げている。5人で紡いだ軌跡・奇蹟とファンへの感謝を優しく描いた、トップアーティスト・嵐の真骨頂を感じる至高の一曲である。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。


Disc2

※ 通常盤のみ

  1. バズりNIGHT[03:57]

作詞:多田慎也/作曲:A.K.Janeway・多田慎也/編曲:A.K.Janeway

 相葉雅紀大野智櫻井翔のユニット楽曲。人気曲を多数手掛けた作曲家・多田慎也が、28thシングル「マイガール」以来、約8年ぶりに楽曲提供を務めた。コーラスが印象的なパラパラ系EDM。忍足 (大野主演の映画『忍びの国』)・御意 (相葉主演のドラマ『貴族探偵』)・サビの早口言葉 (櫻井が務めるキャスターの必須項目) と、3人の関連用語も多数登場している。「俺たちとバズりNIGHTを楽しもうぜ!」と歌唱した、癖になること間違いなしの面白トンチキソングである。個人的には、曲全体の小粋な音色が好きである。


  1. 夜の影[03:46]

作詞:Funk Uchino/作曲:MLC・源田爽馬/編曲:源田爽馬・Captain B

  • Chorus:ikki

 松本潤二宮和也大野智のユニット楽曲。西野カナの「トリセツ」でギターを務めた源田爽馬が作曲・編曲を務めた(作曲はMLCことMoa-Lina Croall、編曲はCaptain Bと共作)。甘美な夜を連想させる暗いR&Bナンバー。「キミ」との熱い夜の一幕を甘く艶やかに歌っている。印象に残る効果音が曲中に多数散りばめられた、かなり大胆で情熱的なアダルトラブソングである。個人的には、前述の音色と、エクスタシーを彷彿とさせる、ハイトーン & ウィスパーヴォイスが好きである。


  1. UB[04:13]

作詞:ASIL/作曲:Samuel Waermo・Stefan Ekstedt・Didrik Thott/編曲:佐々木博史

 相葉雅紀二宮和也のユニット楽曲。ギター・ブラス・ストリングス・民族楽器を多数用いた賑やかな楽曲である。曲中では、共に暮らす「君」に対して抱く気持ちを丁寧に描写。2019年に発表された、大野智の活動休止を連想させる言葉(僕らが別れて 暮らす計画がある)も登場している。「離れたとしても 僕らはひとつさ」と朗らかに言い切った、「君」との確かな絆を感じる和やかな楽曲である。個人的には、曲全体の音色と上ハモが好きである。尚、題名「UB」は、「Unit Bath」「Until Back」を意味するのでは?と言われている。


  1. Come Back[03:52]

作詞・作曲・編曲:田中直/Rap詞:櫻井翔

 松本潤櫻井翔のユニット楽曲。「let me down」「Hey Yeah!」の田中直が作詞・作曲・編曲を務めた。ドラム・ベース・エレキギター・ブラスが響くヒップホップ。Aメロでは、愉快・痛快なサクラップを2人で披露。HIP POPナンバーの常套句「嵐 探し 辺り騒がしい その凄まじい 騒ぎ まさに 嵐」を思わせる言葉も登場している。「まだまだみんなを先の丘まで連れて行くぜ!」と声高に叫んだ、暴発寸前の低音ビートが魅力的な楽曲である。個人的には、曲全体の音色・歌声が好きである。


  1. カンパイ・ソング[04:34]

作詞:halmelnuts/作曲:Kehn mind/編曲:河合英嗣

  • Drums:恒岡章
  • E.Bass:TOKIE
  • Guitar:河合英嗣
  • Trumpet:佐々木史郎・小林太
  • Trombone:河合わかば
  • Tenor Saxophone:吉田治
  • Baritone Saxophone:鈴木圭
  • Chorus:Ko-saku
  • Brass Arrangement:菊谷知樹

 Bonus Track。本作収録楽曲に多数参加した河合英嗣が、編曲とギター演奏を務めた。ドラム・ベース・エレキギター・ブラスが明るいパーティーチューン。愉快な仲間と過ごす飲み会の様子を楽しく歌っている。曲中では、括弧を用いた台詞が多数登場。間奏では更に盛り上がるフレーズが登場する等、ライブで熱狂すること間違いなしの楽曲に仕上がっている。嵐のこれまでの楽曲の中で最も激しく最も弾けた、最後を飾るに相応しいハイテンションロックチューンである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。


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